2015年2月10日火曜日

自治体へ営業に行こう

ジュンク堂の中を彷徨っていたら、たまたま見つけた本。
自治体に関わる仕事を担当することになったので、
とりあえず読んでみるか、というノリで買いました。





感想としては、何か久々に発見した気分というか、
新鮮な気持ちで読めて、面白かった。


まず、自治体とは「お金を使うのが仕事」という定義が面白かった。
言われてみれば確かにそうなんだけど、そういう風に考えたことはなくて、
どちらかというと、市民の管理をする人というイメージが強かったですね。

(市民のために)お金を使うのが仕事なので、
自治体からお仕事をいただくためには、市民のためになることを
プッシュしなければダメ。

また、お仕事を取るためには、複数人でプレゼンをするとか、
自治体の人と取引することはできない、とか、
いろいろと取り決めがあって、結構市民に対してとても慎重な姿勢を
自治体はとっているんだというのもよく分かりました。

なお、自治体に仕事に応募するためには、参加資格者名簿へエントリー
されている必要があるようですね。
案外、中小企業が初めて応募するには、この点に壁があるように思えました。

あと、仕事内容の「等」の字に注意、というのは、自治体に限らないかも(笑)。
「それくらい、いーじゃーん??」って言わせる余地を与えているので、
そこをヌルっとするのではなくて、できるだけスコープを明確にするのは
とても重要なことですよね!


今はモノが豊かになり、戦後のように
「まずは道路作ってよ」とか「まずはガスを使えるようにしてよ」
といった市民に共通の要望というものはなくなって、
自治体に求めるものが多様化しています。
しかし、少子高齢化のために税収が減っており、多様化した市民の要望に
対応しきれない現実があるようです。

自治体の方々とお仕事をされたい方は、
相手を少しでも知るという意味で、読んでみても良い本だと思います。

自治体のことに触れた本ですが、文体自体は軽いので、とても読みやすいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿